第131章

久世美月はその光景を見つめ、瞳の奥に湧いたのは――滑稽さだけだった。彼女はしゃがみ込み、散らばった資料のうち一枚を拾い上げる。

数字の意味が読み切れなくても分かる。酒井初音に、自分が勝手に付け足した白胥草の効能が、完全に見破られたのだと。

そして今の悠真兄の様子からして、疑いはもう自分に向いている。――いや、最初から「美月が仕組んだ」と決めつけている。

久世美月は目を伏せた。

こんな大きな罪、背負えるはずがない。背負ってはいけない。

一番傷ついたのが久世悠真だとしても、あの軟膏を渡したのは彼だ。なら、責任は彼が負うべきだ。

どうであれ。

自分は、この件に巻き込まれるわけにはいか...

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